書評王の島

トヨザキ社長こと豊崎由美さんが講師をつとめる書評講座で、書評王に選ばれた原稿を紹介するブログです。

名古屋書評講座

移民について考えたいあなたにおすすめしたい3冊

書いた人:長澤敦子 2018年6月書評王 ・『地球にちりばめられて』 多和田葉子 ・『マッドジャーマンズ ドイツ移民物語』 ビルギット・ヴァイエ ・『蒼氓』 石川達三 米国人の定義について考えたことがある。様々な移民を受け入れ発展してきた彼の国ではアメ…

マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』福間健二訳

書いた人:悠木みつば(ゆうき みつば)2017年5月トヨザキ社長賞〆切を過ぎたあとに提出した書評王でもなんでもない書評1986年名古屋市生まれ 一般市民一時間に一行くらいのペースで文章を書くことができたり、できなかったりします。ブログ、あります。http…

『書記バートルビー/漂流船』メルヴィル(牧野有通訳/光文社古典新訳文庫)

書いた人:春名 孝 光文社古典新訳文庫 読書エッセイコンクール2016 審査員奨励賞受賞作 『バートルビーという鏡』 バートルビーとは、何だったのか。 読み終えて頭に浮かんだのは、その言葉でした。〝誰だったのか〟ではなく、〝何だったのか〟。バートルビ…

『寛容論』ヴォルテール(斉藤悦則訳/光文社古典新訳文庫)

書いた人:長澤敦子光文社古典新訳文庫 読書エッセイコンクール2016 優秀賞受賞作 『建て前は「寛容」に繋がるか?』 「名古屋に地震や台風の災害が少ないのは市中で熱田神宮が護ってくれてるからだってよ」会えば親しく話す隣人の言葉に思わず呵々大笑して…