出来事がおこったときはよくわからず、振り返ってはじめて見えてくるものがある。それも、思ったよりたくさん。柴崎友香の新作長編『続きと始まり』は、そんなことに気づかせてくれる。 視点人物は三人。石原優子は三十代後半。夫の実家のある滋賀県で、雑貨…
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