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書評王の島

トヨザキ社長こと豊﨑由美さんが池袋コミュニティカレッジで開講している「書評の愉悦ブックレビュー」。そこで書評王に選ばれた書評を紹介するブログです。

『天使の恥部』マヌエル・プイグ(安藤哲行訳)

書いた人:白石 秀太(しらいし しゅうた)2017年2月ゲスト倉本さおり賞同志社大学文学部美学芸術学科卒。会社員 サスペンス映画の傑作とされる『裏窓』は、ヒッチコック監督ならではの技巧も光る。足を骨折中の主人公が、暇つぶしに窓から向かいのアパート…

『ブラインド・マッサージ』畢飛宇(飯塚容 訳)

書いた人:倉本さおり 2017年2月書評王 ライター、書評家。『週刊現代』『週刊SPA!』『TV Bros.』などの週刊誌や新聞各紙、『すばる』『新潮』『文藝』『文學界』などの文芸誌に寄稿。「週刊読書人」文芸時評担当(2015年)、『週刊金曜日』書評委員、『小説…

『すべての見えない光』アンソニー・ドーア(藤井 光 訳)

書いた人:森田純 2017年1月書評王1972年生まれ。海が近い山奥で暮らしています。ビール&おつまみ大好き、居酒屋大好き。 〈縦に細長く、中心には渦巻き状の貝を立てたような螺旋階段がある〉高くほっそりとした、幅の狭い6階建ての家。少女が愛した貝のよ…

『くじ』シャーリイ・ジャクスン(深町眞理子訳)

書いた人: 鈴木隆詩 2016年12月書評王フリーライター(主にアニメ音楽) シャーリイ・ジャクスンの短編「くじ」が雑誌ニューヨーカーに掲載されたのは、一九四八年のこと。その衝撃的な内容に、編集部には読者からの非難が殺到したという。 物語の舞台は、…

『寛容論』ヴォルテール(斉藤悦則訳/光文社古典新訳文庫)

書いた人:長澤敦子光文社古典新訳文庫 読書エッセイコンクール2016 優秀賞受賞作 『建て前は「寛容」に繋がるか?』 「名古屋に地震や台風の災害が少ないのは市中で熱田神宮が護ってくれてるからだってよ」会えば親しく話す隣人の言葉に思わず呵々大笑して…

『書記バートルビー/漂流船』メルヴィル(牧野有通訳/光文社古典新訳文庫)

書いた人:春名 孝 光文社古典新訳文庫 読書エッセイコンクール2016 審査員奨励賞受賞作 『バートルビーという鏡』 バートルビーとは、何だったのか。 読み終えて頭に浮かんだのは、その言葉でした。〝誰だったのか〟ではなく、〝何だったのか〟。バートルビ…

『リリース』古谷田奈月(光文社)

書いた人:八木みどり 2016年12月書評王1985年山形県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。地方紙を経て子ども向けの専門紙で記者をしています。三十路。 古谷田奈月の『リリース』は、メビウスの輪を思い起こさせる。「男女平等、同権」を目標に掲げながら、し…

『くじ』シャーリイ・ジャクスン(深町眞理子訳)

書いた人:成毛 満千(なるけ まち) 2016年12月書評王福島県生まれ10代で演劇、20代でダンスをはじめる。本好きな元キャバレーの踊り子。2016年4月、書評講座の門をたたく。 幼い頃、夏休みに田舎の祖父の家に行くのが楽しみだったんですね。牛、馬、鷄、兎…

『冬の夜ひとりの旅人が』イタロ・カルヴィーノ(訳/脇功)

書いた人: 鈴木隆詩 2016年11月ゲスト牧眞司賞フリーライター(主にアニメ音楽) 自らの体験である第二次世界大戦中のパルチザン活動を描いた長編第一作『蜘蛛の巣の小道』から始まり、作品ごとに作風を変えていったイタリアの作家イタロ・カルヴィーノ。そ…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)

書いた人:白石 秀太(しらいし しゅうた)同志社大学文学部美学芸術学科卒。会社員 感情が高ぶる、高ぶる。 世界のコンクールの中でも注目度の高いという〈芳ヶ江国際ピアノコンクール〉に各国から集まったピアニストたちの戦いを描く恩田陸の『蜜蜂と遠雷…

『ペルーの異端審問』 フェルナンド・イワサキ(八重樫克彦・八重樫由貴子訳)

書いた人:横倉浩一 2016年10月書評王都内の私立男子校で国語を教えてます。大学院時代の専門は近世文学。上田秋成や井原西鶴を主に読んでいました。サッカー部・演劇部泡沫顧問。図書館部長。スポーツではNBAとツールドフランス、ボクシングなどを好んで…

『パルプ』チャールズ・ブコウスキー(筑摩書房、柴田元幸訳)

書いた人:長瀬海(ながせ・かい)2016年9月書評王ライター・書評家(これまでの仕事リスト → http://nagasekai.tumblr.com)。ツイッターID: @LongSea メールアドレス:nagase0902アットマークgmail.com ニューヨークの古本屋では、店主が腕利きであればあ…

『センチメンタルな旅』荒木経惟(河出書房新社)

書いた人:三星円(みほしまどか) 2016年8月書評王シングルマザーの三振法務博士。昼は会社員、夜はときどきコラムや書評を書いています。三星 円 (@mihoshi_m) | Twitterブログ:http://www.mihoshiblog.com/ ぬらりとした昏い水面に浮かぶ簡素な木の舟。…

『魔法の夜』スティーブン・ミルハウザー(白水社)

書いた人:瀧源舞(たきもとまい) 2016年7月書評王普通の会社員。小さい頃に従姉から借りたままの小説をまだ持っているほど、本は大事に扱うようにしている。パクチーはシャンツァイもしくはコリアンダーと呼びたい。 night、Nacht、gece、notte、noche、af…

『ギケイキ』町田康(河出書房新社)

書いた人:豊﨑由美(とよざきゆみ)またの名をトヨザキ社長 2016年6月書評王1961年愛知県生。東洋大学印度哲学科卒業後、編集プロダクション勤務を経てフリーに。「GINZA」「TV Bros.」など多くの雑誌に連載を持つライター・書評家。著書は、『そんなに読ん…

矢口真里さんへ薦めたい三冊

書いた人:林亮子 2016年5月書評王 1999年冬、今は無きコンビニam/pmの店内で、ポスターの中の、その意志の強そうな眼差しにくぎづけになって以来ずっと矢口真里さんファンです。努力家で、頭の回転が早くて、自分をしっかり持っていて、笑顔が素敵で……尊敬…

『ミスター・ホームズ名探偵最後の事件』ミッチ・カリン(駒月雅子訳 角川書店)

書いた人:横倉浩一 2016年4月書評王都内の私立男子校で国語を教えてます。大学院時代の専門は近世文学。上田秋成や井原西鶴を主に読んでいました。サッカー部・演劇部泡沫顧問。図書館部長。スポーツではNBAとツールドフランス、ボクシングなどを好んで…

ムツゴロウさんにおすすめしたい3冊

書いた人:藤井勉 2016年4月書評王会社員、共著に『村上春樹を音楽で読み解く』(日本文芸社)。「エキレビ!」でレビューを書いております。http://www.excite.co.jp/News/review/author/kawaibuchou/ ムツゴロウさん、はじめまして!1月29日の毎日新聞に掲…

『エロ事師たち』野坂昭如(新潮文庫)

書いた人:山口裕之 2016年3月書評王1969年生まれ。学生時代からのあだ名の「ルー」で呼んでもらうことも多いです。講座へは2007年4月期から参加。好きなものは自転車、ビール、ボードゲーム。嫌いなものは占いとエセ科学。 昭和五年(1930年)に生まれ、平…

『学校の近くの家』青木淳悟(新潮社)

書いた人:長瀬海(ながせ かい) 2016年2月書評王ライター・書評家(これまでの仕事リスト → http://nagasekai.tumblr.com)ツイッターID: @LongSeaメールアドレス:nagase0902アットマークgmail.com 青木淳悟の小説を手に取り、最初の一ページをめくる前、…

『犬の心臓・運命の卵』ミハイル・ブルガーコフ(増本浩子/ヴァレリー・グレチュコ訳 新潮文庫)

書いた人:坂田耳子(さかた みみこ) 2016年1月書評王犬好きの猫飼い。本まわりの仕事をしています。https://twitter.com/coinu いらっしゃいませ、犬専門書店書肆こいぬ(※)です。犬の登場する本を全世界から取り集めておりますので、必ずやお客様のお気に…